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絨毛膜羊膜炎で児の神経発達障害リスク上昇

2022年4月20日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

スウェーデンで1998-2019年に出生した単胎児222万8280例を対象に、絨毛膜羊膜炎と出生児の神経発達障害リスクの関連を後ろ向き集団ベースコホート研究で検討。絨毛膜羊膜炎への子宮内曝露発生率は0.26%で、追跡期間中の診断発生率は脳性麻痺0.21%、てんかん0.80%、自閉症2.27%、注意欠陥・多動性障害5.12%、知的障害0.65%だった。 潜在的交絡因子で調整した多変量Cox比例ハザード回帰解析の結果、絨毛膜羊膜炎曝露により出生児の脳性麻痺(ハザード比7.43、95%CI 5.90-9.37)、自閉症(同1.43、1.21-1.68)、注意欠陥・多動性障害(同1.17、1.03-1.33)、知的障害(同1.99、1.53-2.58)のリスクが上昇したが、てんかんの発生率増加との有意な関連は認められなかった。媒介分析で、この関連は主に早産で説明されたが、正期産児でもリスク上昇が見られた。...