睡眠不足が腹部脂肪の蓄積を誘発

健康な非肥満者12人（男性9人、年齢19-39歳）を対象に、睡眠不足と肥満リスクの関連を無作為化比較クロスオーバー試験で検討。4日間の順応期間、14日の実験期間（睡眠制限の4時間睡眠群または対照の9時間睡眠群）、3日間の回復期間の21日間を試験期間とし、実験期間の睡眠群を交差して結果を比較した。 その結果、睡眠制限期間中は対照睡眠期間中より摂取カロリーが多く（P＝0.015）、タンパク質（P＝0.050）および脂肪（P＝0.046）の摂取量が増加した。エネルギー消費量には変化がなかった（P＞0.16）。このほか、睡眠制限期間中は対照睡眠より体重の有意な増加が見られた（P＝0.008）。 睡眠制限の有無で総体脂肪量の変化に差はなかった（P＝0.710）が、腹部の総脂肪量は睡眠制限期間中にのみ増加し（P＝0.011）、腹部皮下脂肪、内臓脂肪ともに有意な蓄積増加が認められた（P＝0.047、P＝0.042）。...