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小児の寒冷蕁麻疹はアナフィラキシーリスク高い

2022年4月21日  専門誌ピックアップ

寒冷蕁麻疹(cold urticaria)小児患者52例(女児51.9%、発症時の年齢中央値9.5歳)を対象に、寒冷蕁麻疹の臨床的特徴、治療法、アナフィラキシーリスクおよび消失率をコホート試験で検討。結果を慢性自発性蕁麻疹(CSU)と比較した。 その結果、患者のほとんどが第2世代H1抗ヒスタミン薬(sgAH)による治療を受けていた。sgAHでコントロール良好な寒冷蕁麻疹にCSU併発と負の相関が示された(調整後オッズ比0.69、95%CI 0.53-0.92)。好酸球の上昇が見られると寒冷誘発性のアナフィラキシーのリスクが高く(同1.38、1.04-1.83)、発生率は17.3%だった。寒冷蕁麻疹消失率は100人年当たり4.8で、CSUの消失率より低かった(調整後ハザード比0.43、0.21-0.89、P<10-2)。...