中心性漿液性脈絡網膜症(CSCR)の175眼を対象に、視力の縦断的変化および脈絡膜新生血管(CNV)再発または新規発生の危険因子を後ろ向き縦断的観察研究で検討。患者は4年以上の追跡を受けた。 その結果、最終追跡時点で117眼(66.8%)に視力の安定または改善が見られ、24眼に3行以上の視力喪失が見られた。初診時に急性CSCRを呈した4眼(7.7%)は、最終受診時に慢性CSCRの特特が認められた。 追跡期間中、37眼にCNVの再発が見られ、10年累積再発率は約30%だった。Cox比例ハザード回帰解析で、治療歴がある患者および男性患者(P=0.03)は再発リスクが低かった。追跡終了時点で、24眼に新規CNVが認められ、高齢患者(P=0.001)および再発回数が多い患者(P=0.05)は早期に新規CNVが形成されるリスクが高かった。10年累積CNV発生率は17.4%だった。...
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