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複雑性尿路感染症にテビペネムが有効

2022年4月21日  New England Journal of Medicine

複雑性尿路感染症または急性腎盂腎炎による入院患者1372例を対象に、カルバペネム系抗菌薬経口テビペネムピボキシル臭化水素酸塩の有効性と安全性を第III相国際二重盲検ダブルダミー試験で検討。患者を無作為化によりテベピネム経口投与とertapenem静注に割り付け、7-10日間投与した。868例をintention-to-treat集団とした。非劣性マージンを12.5%とした。 その結果、第19日の治癒判定受診時、テビペネムピボキシル臭化水素酸塩群の58.8%、ertapenem群の61.6%に全奏効が認められた(加重差-3.3ポイント、95%CI -9.7-3.2)。また、テビペネムピボキシル臭化水素酸塩群93.1%、ertapenem群93.6%に臨床的治癒が認められた(同-0.6ポイント、-4.0-2.8)。微生物学的奏効が認められなかった患者の大部分が細菌尿再発の無症候性だった。テビペネムピボキシル臭化水素酸塩群の25.7%、ertapenem群の25.6%に有害事象が認められた。主な有害事象は、軽度の下痢と頭痛だった。...