植込み型心臓除細動器(ICD)による1次予防または2次予防の適応がある虚血性または非虚血性拡張型心筋症患者517例を対象に、初回ICDショック後の心室頻拍カテーテルアブレーションの効果を多施設共同2段階無作為化試験で検討した(PARTITA試験)。 観察期間(フェーズA)中に心室頻拍(VT)発現から初回ICD適切作動までを確認し、同意を得た47例を無作為化により早期(2カ月以内)アブレーション実施群(23例)と標準治療継続群(24例、対照)に割り付けた(フェーズB)。主要評価項目は、全死因死亡または心不全悪化による入院の複合とした。 その結果、24.2カ月後の主要評価項目の発現率は、アブレーション群が4%、対照群が42%だった(ハザード比0.11、95%CI 0.01-0.85、P=0.034)。事前に定めた基準を満たしたため、B期は中止された。 アブレーション群に死亡が確認されなかったのに対し、対照群では33%が死亡した(P=0.004)。心不全悪化による入院の割合(4% vs. 17%、P=0.159)、ICDショック作動頻度(9% vs. 42%、P=0.039)はいずれもアブレ...
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