1日の身体活動量が多い人は認知症リスクが低い
2022年4月22日 専門誌ピックアップ
2000-03年に収集した50-79歳の日本人4万3896人のデータを用いて、身体活動が認知症リスクに及ぼす影響を検討。2006-16年を介護保険制度に基づく要介護認知症発症確認期間とした。 その結果、1日の総身体活動量が最も低いグループと比較した最も高いグループの認知症のリスクが男女ともに低かった（調整後ハザード比：男性0.75、女性0.75）。中・高強度身体活動量（MVPA、調整後ハザード比：男性0.74、女性0.74）および余暇のMVPA（調整後ハザード比：男性0.59、女性0.70）でもほぼ同じ逆相関が観察された。 この逆相関は、男性では追跡開始から7年間、女性では追跡開始から8年間の要介護認知症診断者を除外すると消失した（多変量調整ハザード比：男性0.93、女性0.86）。この逆相関は、余暇のMVPAが最も低いグループ群と比較した最も高いグループの男性で、追跡開始から9年間の要介護認知症診断者を除外した後もなお有意だった（多変量調整ハザード比0.72）。...