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前立腺がん、ADT開始後のDXA検査率低い

2022年4月24日  専門誌ピックアップ

2005-15年に米国でアンドロゲン除去療法(ADT)を開始した66歳以上の限局性または局所性の前立腺がん患者5万4953例を対象に、二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)による骨密度検査の受検率と骨折率(骨折および重大な骨粗鬆症性骨折)の関連を後ろ向き全国コホート研究で検討した。 その結果、DXA検査を受けたのは4362例のみだった(受検率7.9%)。受検率は2005年の6.8%から2015年の8.4%に増加した。全体では、初回ADT実施後に9365例(17.5%)に骨折が発生し、初回骨折までの期間中央値は31カ月だった。傾向スコアで調整した多変量モデルで、DXA検査によるADT開始前に骨折歴がなかった患者では骨折リスクへの影響は見られなかった(ハザード比0.96、95%CI 0.89-1.04、P=0.32)。しかし、DXA検査歴があると主要な骨折リスクが低かった(同0.91、0.83-1.00、P=0.05)。...