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FFRガイドPCI、1年後のQOLはCABGと差なし

2022年4月24日  専門誌ピックアップ

3枝冠動脈疾患(CAD)患者1500例を対象に、冠血流予備量比(FFR)ガイドによる経皮的冠動脈形成術(PCI、ゾタロリムス溶出ステント留置)と冠動脈バイパス術(CABG)後のQOLを多施設試験で比較した(FAME 3試験)。 その結果、12カ月時点のEuropean Quality of Life-5 Dimensions(EQ-5D)サマリー指数に群間差は見られなかった(差0.001、95%CI -0.016-0.017、P=0.946)。12カ月間のEQ-5Dの推移には差が見られ(P<0.001)、1カ月時点のEQ-5DはPCI群で0.063高かった。EQ視覚的アナログ尺度でも同様の推移が見られた。12カ月時点のCanadian Cardiovascular Class(CCS)グレード2以上の狭心症発生率は、PCI群が6.2%、CABG群が3.1%だった(オッズ比2.5、95%CI 0.96-6.8)。65歳未満の患者では、12カ月時点の就労率はPCI群の方がCABG群より高かった(68% vs. 57%、オッズ比3.9、95%CI 1.7-8.8)。...