2021年11月半ばまでに世界で39億人がコロナに感染

世界の190の国と地域を対象に、2021年11月14日までの新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染状況を検討。バイアスを最小限に抑える新たな方法を用いて、日次感染者数、累積感染者数、人口に感染者が占める割合を推定した。 その結果、世界のSARS-CoV-2新規感染者数は、2020年4月から2021年10月にかけて1日300万人から1700万人の間を推移し、主にインドでの感染者急増を受けて2021年4月中旬にピークとなった。 2021年11月14日までに、再感染を含めたSARS-CoV-2感染件数が38億件、1度以上感染した感染者数が33.9億人（世界の人口の43.9％）と推定された。このうち13.4億件が南アジアで発生し、世界の7つの地域（super region）で最も多かったが、感染率はサハラ以南アフリカ地域が最も高かった（人口100人当たり79.3人）。高所得地域は感染件数が少なく（2.39億件）、東南アジア、東アジアおよびオセアニアは感染率が最も低かった（人口100人当たり13.0人）。感染歴がある人口の累積寄与率は国や地域によりばらつきが大きく、40カ国では70％以上...