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年齢とフェリチン値でMIS-Cの重症化を予測

2022年4月26日  専門誌ピックアップ

カナダなど3カ国15施設で、2020年3月1日から2021年3月7日までに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)のため入院した患児232例(中央値5.8歳、男児56.0%、併存疾患あり21.6%)を対象に、集中治療室(ICU)入室の危険因子を検討した。 その結果、73例(31.5%)がICUに入室したが、死亡例はなかった。13-17歳児(補正後リスク差27.7%、95%CI 8.3-47.2%)、6-12歳児(同25.2%、13.6-36.9%)および初期フェリチン値が500μg/Lを超えていた患児(同18.4%、5.6-31.3%)のICU入室のリスクが高かった。 2020年10月31日以降に入院した小児では、ICU入室率が高く(同12.3%、-0.3-25.0%)、心臓病併発(cardiac involvement)率が有意に高かった(同30.9%、17.3-44.4%)。カナダの施設では、2020年12月から2021年3月までに入院した小児は、2020年3月から5月までに入院した小児よりもICU入室リスクが有意に高かった(同25...