伏在静脈瘤のMOCAと接着剤治療、周術期疼痛は同等

伏在静脈瘤患者167例（女性59.3％、平均年齢56歳、大伏在静脈瘤92.8％）を対象に、mechanochemical ablation（機械的内膜損傷と硬化療法による静脈閉鎖術：MOCA）とシアノアクリレート系接着剤注入（CAE）の疼痛転帰を前向き無作為化臨床試験で比較（MOCCA試験）。主要評価項目は、100mm視覚的アナログ尺度（VAS）および10点数値尺度で評価した治療直後の疼痛スコアとした。 その結果、全体での治療後の最大疼痛スコア中央値はVASで23mm、数値尺度で3点だった。VASで評価した疼痛中央値はMOCA群24mm、CAE群20mm、数値尺度では4点、3点といずれも有意差は見られなかった（P＝0.23、0.18）。両群ともに臨床的重症度、包括的および疾患特異的生活の質スコア、完全閉塞率に同等の有意な改善が見られた。CAE群の4例に軽度合併症（表在性血栓性静脈炎、血栓伸展）が発生した。...