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プライマリケアでの皮膚がん検診導入で過剰診断の懸念

2022年4月28日  専門誌ピックアップ

米国で、35歳以上のプライマリケア診療所受診患者59万5799例を対象に、プライマリケアでの皮膚がん検診イニシアチブ導入後の悪性黒色腫診断率を観察研究で検討した。 その結果、対象患者の24.3%が1回以上検診を受けた。年齢、性別などで調整した解析の結果、検診受診群の方が非受診群より表皮内(ハザード比2.6、95%CI 2.1-3.1、P<0.001)や厚さ1mm以下の浸潤性(同1.8、1.5-2.2、P<0.001)の悪性黒色腫診断率が高かった。表皮内(同2.1、1.7-2.6、P<0.001)や厚さ1mm以下の浸潤性(同1.3、1.0-1.7、P=0.03)の中間期悪性黒色腫診断率も高かった。厚さが4mmを超える悪性黒色腫診断率は検診受診群の方が低かったが、悪性黒色腫全体(ハザード比0.8、0.4-1.4、P=0.38)、中間期悪性黒色腫(同0.6、0.2-1.2、P=0.15)ともに有意差は見られなかった。...