ICI治療を開始した患者2207例を対象としたコホート研究で、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療中に急性腎障害(AKI)を発症した患者のうち急性間質性腎炎(AIN)が推定される患者の生存率が他の患者より高いかを検証。診断モデルでAINの予測確率90パーセンタイル超をAINが推定される(eAIN)患者と定義した。 ICI開始後1年で617例(28%)が死亡し、549例(25%)がAKIを発症した。AKIに死亡率上昇との独立の関連が見られた(調整後ハザード比2.28、95%CI 1.90-2.72)。AKIを発症したeAIN患者は非eAIN患者よりAKI重症度が高かったが(ピーク血清クレアチニン値3.3mg/dL vs. 1.4mg/dL、P<0.001)、死亡率は低かった(単変量解析のハザード比0.43、95%CI 0.21-0.89、調整後のハザード比0.44、95%CI 0.21-0.93)。...
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