広場恐怖症にVR用いた認知療法が有望

精神病患者346例を対象とした多施設共同単盲検無作為化比較試験で、広場恐怖による回避および苦痛を治療する自動仮想現実（VR）認知療法（gameChange）の有効性を検討。患者を無作為化によりVR療法＋通常治療群と通常治療単独群へ割り付けた。主要評価項目は、自己報告のOxford Agoraphobic Avoidance Scale（O-AS）スコアした。 その結果、VR療法群は、6週時点の回避（O-ASスコアの調整平均差－0.47、コーエンのd値－0.18、P＝0.026）および苦痛（同－4.33、コーエンのd値－0.26、P＝0.014）の減少が通常治療単独群より有意に大きかった。脅威認知および防衛行動の減少が治療転帰の媒介因子だった。不安による恐怖および回避の重症度が高いほど治療の便益が大きかった。...