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OPSCC、治療前ALCでケモ併用の効果予測

2022年4月30日  Journal of Clinical Oncology

治癒的放射線療法を実施した口腔咽頭扁平上皮がん(OPSCC)患者791例を対象に、治療前の絶対リンパ球数(ALC)による同時化学療法併用の総生存改善(OS)改善効果の予測能を観察研究で検討した。 多変量解析の結果、治療前ALCが5年OSの予後を予測した(ハザード比0.64、95%CI 0.42-0.98、P=0.04)。治療前ALCは同時シスプラチン療法の便益も予測した。シスプラチン療法と治療前ALCに有意な相互作用が見られ(尤度比検定によりP=0.04)、ALC高値だと放射線療法単独より5年OSの便益が低かった(同2.53、1.03-6.19、P=0.043)。OS便益は最長5年の局所領域制御(LRC)への効果によるものと思われた(相互作用の部分分布ハザード比2.29、0.68-7.71、P=0.094)。別の施設の患者609例による独立妥当性検証コホートでもOS(ハザード比2.53、0.98-6.52、P=0.055)およびLRC(相互作用の部分分布ハザード比3.43、1.23-9.52、P=0.018)の結果が再現された。...