軽症PHPT、副甲状腺摘出で生存率への便益見られず

スカンジナビア諸国の高度医療機関8施設で、軽症の原発性副甲状腺機能亢進症（PHPT）に対する副甲状腺摘出（PTX）の有効性を前向き無作為化比較対照試験で検討。1998年から2005年の患者191例をPTX群と経過観察（対照）群に割り付け、10年後および追跡期間2018年まで延長した追跡期間中の死亡率と合併症発生率を比較した。 その結果、10年間で15例が死亡した（PTX群8例、対照群7例）。延長追跡期間中に44例が死亡し、両群への分布が均等だった（PTX群24例、対照群20例）。合併症101件（心血管事象、脳血管事象、がん、末梢骨折、腎結石）の分布も両群間でほぼ同じだった（PTX群52件、対照群49件）。期間中、椎体骨折が14例（各群7例）に16件発生した。...