未治療の進行・転移性ESCC、sintilimab併用でOS改善

治療歴のない切除不能局所進行または転移性食道扁平上皮がん（ESCC）成人患者659例を対象に、化学療法と抗PD-1抗体sintilimab併用の有効性を多施設共同二重盲検無作為化第III相試験で検討（ORIENT-15試験）。患者の93％にシスプラチン＋パクリタキセル、7％に5-フルオロウラシルによる化学療法を実施した。。 中間解析の結果、sintilimab群の総生存期間（OS）がプラセボ群より良好だった（ハザード比：全体0.63、95％CI 0.51-0.78、P＜0.001、CPS 10以上0.64、同0.48-0.85、P＝0.002）。無増悪生存期間も、sintilimab群の方が有意に改善した（ハザード比：全体0.56、同0.46-0.68、P＜0.001、CPS 10以上0.58、同0.45-0.75、P＜0.001）。sintilimab群の98％、プラセボ群の98％に治療関連有害事象が見られ、グレード3以上の発現率は、それぞれ60％および55％だった。...