乳がんの乳房温存と乳房切除、長期満足度が高いのは？

米国で、0-II期の乳がんに対して乳房温存術＋放射線治療（RT）とRTを実施しない乳房切除術＋再建術を受けた女性の長期QOLを有効性比較調査研究で検討。調査に回答した647例（温存356例および切除＋再建291例）の年齢中央値は53歳、診断から調査までの期間中央値は10.3年で、このうち551例が温存＋RT（315例）またはRTなし切除＋再建（236例）を受けていた。主要評価項目は、患者報告転帰BREAST-Qで評価した乳房に対する満足度とした。 多変量解析の結果、温存＋RTと切除＋再建のBREAST-Qの乳房の満足度（効果量2.71、95％CI －2.45-7.88、P＝0.30）および身体的な幸福感（同－1.80、－5.65-2.05、P＝0.36）に有意差はなかった。心理社会的な幸福感（同－8.61、－13.26-－3.95、P＜0.001）および性的な幸福感（同－10.68、－16.60-－4.76、P＜0.001）は切除＋再建の方が有意に不良だった。...