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髄膜炎ワクチンで若年者の淋菌感染症有病率低下

2022年5月2日  専門誌ピックアップ

米国2都市(ニューヨークおよびフィラデルフィア)の2016-18年性感染症監視記録に登録された16-23歳の患者10万9737例を対象に、血清群B髄膜炎菌外膜小胞ワクチンMenB-4Cの淋菌感染症予防効果を後ろ向き観察研究で検討。予防接種登録から患者をワクチンの未接種者、完全接種者(30-180日空けて2回接種)、部分接種者(1回接種)に分類した。 その結果、淋菌感染1万8099件、クラミジア感染12万4876件、淋菌+クラミジア同時感染2万4731件が確認された。ワクチン接種者7692例のうち52.4%が1回、46.7%が2回、1.0%未満が3回以上のワクチン接種を受けていた。ワクチン未接種との比較で、完全接種(調整後有病率比0.60、95%CI 0.47-0.77、P<0.0001)および部分接種(同0.74、0.63-0.88、P=0.0012)に淋菌感染症に対する防御効果が見られた。MenB-4Cの淋菌感染症に対する有効性は、完全接種が40%、部分接種が26%だった。...