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非ホジキンリンパ腫へのodronextamab、安全性を確認

2022年5月3日  専門誌ピックアップ

CD20陽性の再発・治療抵抗性B細胞性非ホジキンリンパ腫患者145例を対象に、完全ヒト型IgG4のCD20/CD3二重特異性抗体odronextamabの安全性と抗腫瘍活性を多施設共同単群第I相用量漸増・用量拡大試験で検討(ELM-1試験)。主要安全性評価項目は、有害事象の発現率と用量制限毒性とした。 その結果、用量漸増期の最大用量320mg/週で用量制限毒性は見られなかった。発現頻度の高いグレード3以上の有害事象は、貧血(25%)、リンパ球減少症(19%)などだった。重篤な有害事象の発現率は61%で、サイトカイン放出症候群(28%)、発熱(8%)の頻度が高かった。客観的奏効率は51%だった。odronextamab 5mg以上を投与した濾胞性リンパ腫では、客観的奏効率が91%、完全奏効率が72%だった。odronextamab 80mg以上を投与したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫では、CAR T細胞療法による治療歴がない患者の客観的奏効率が53%、完全奏効率が100%、CAR T細胞療法を実施した患者では33%、27%だった。...