コロナICU患者の家族はPTSDリスクが高い

米国5州の12施設の集中治療室に入室した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者の家族330例（平均51.2歳、女性69.1％、白人52.8％、ヒスパニック系29.8％、患者の子ども40.6％、配偶者やパートナー25.5％）のストレス関連障害を前向き多施設混合法観察コホート研究で検討。主要評価項目は、入院後3カ月時点の心的外傷後ストレス障害（PTSD）症状とし、Impact of Events Scale 6（IES-6）で評価した。 その結果、3カ月時点の平均IES-6スコアは11.9で、参加者の63.6％がスコア10以上だった。女性は男性よりも補正後平均IES-6スコアが2.6ポイント高く（P＜0.001）、ヒスパニック系参加者は非ヒスパニック系参加者より平均2.7ポイント高かった（同1.0-4.3、P＝0.002）。大学院経験者は高卒の参加者より補正後平均スコアが3.3ポイント低かった（同1.5-5.1、P＜0.001）。定性解析では、スコア高値者で医師に対する不信感が大きかった。...