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nAMD患者、チアゾリジンジオン系薬で網膜内液の発生率増加

2022年5月5日  専門誌ピックアップ

ベバシズマブまたはラニビズマブによる治療を実施している滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者を対象に、糖尿病治療に用いるチアゾリジンジオン系薬使用による網膜形態および視力への影響をComparison of Age-related Macular Degeneration Treatments Trialsデータの2次解析で検討。30例がチアゾリジンジオン系薬を使用していた。 その結果、チアゾリジンジオン系薬使用群は非使用群よりベースラインの調整後平均視力スコアが低く(差-6.2文字、P=0.02)、2年時点の網膜内の滲出液(IRF)発生率が高かった(75% vs. 50%、調整後オッズ比2.8、P=0.04)。このほか、1年時点の網膜下組織複合体厚の平均低下量が大きく(差-75.1um、P=0.02)、1年時点(同-41.9um、P=0.001)および2年時点(同-43.3um、P=0.001)の網膜下厚の平均低下量が大きかった。...