TKAのリポソームブピバカインに術後回復効果見られず
変形性関節症に対する初回片側膝関節置換術(TKA)を施行した患者533例を対象に、手術時のリポソームブピバカイン関節周囲注入の有効性および費用対効果を患者盲検実践的無作為化試験で検討。患者をリポソームブピバカイン+塩酸ブピバカイン混合液群と塩酸ブピバカイン単独(対照群)に割り付けて比較した。 その結果、主要評価項目に定めた術後72時間時点のQuality of Recovery 40(QoR-40)スコア(調整後平均差0.54、P=0.64)および6-72時間の疼痛視覚的アナログ尺度(VAS)スコア曲線下面積(同-21.5、P=0.06)に群間差はなかった。有意差が認められたのは手術日の夜の疼痛VASスコアのみで、混合液群の方が低かった(調整後差-0.54、P=0.02)。リポソームブピバカインは塩酸ブピバカイン単独より費用対効果が低かった。両群の有害事象に差は見られなかった。...
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