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冠動脈石灰化スコア、CVDリスク評価での便益はわずか

2022年5月7日  JAMA Internal Medicine

標準的な心血管疾患(CVD)リスク計算法への冠動脈石灰化スコア(CACS)追加による増分便益を系統的レビューとメタ解析で検討。1次予防集団を対象にCVDリスクスコア+CACSとCVDリスクスコア単独を比較したコホート研究6件(参加者1万7961例、CVD事象1043件)を解析した。 研究の規模は、対象者470-5185例(平均年齢50-75.1歳、女性38.4-59.4%)と様々だった。CVDリスクモデル単独のC統計量は0.693(95%CI 0.661-0.726)から0.80までの範囲で、CACSの追加により0.036(95%CI、0.020-0.052)高くなった。リスクスコアで低リスクに分類されCACSで中リスクまたは高リスクに再分類された参加者の85.5-96.4%が追跡期間中(5.1-10.0年)にCVD事象の発現が見られしなかった。リスクスコアで高リスクに分類されCACSで低リスクに再分類された参加者の91.4-99.2%が追跡期間にCVD事象の発現が見られなかった。...