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心不全に対するダパグリフロジン、フレイルにも有効

2022年5月8日  Annals of Internal Medicine

左室駆出率が40%以下でナトリウム利尿ペプチドが上昇している症候性心不全患者を対象に、ダパグリフロジンの有効性をフレイルの有無別に検討(20カ国410施設で実施されたDAPA-HF試験の事後解析)。対象者を無作為化によりダパグリフロジン群とプラセボ群に割り付けた(ガイドライン推奨の治療に追加)。主要評価項目は心不全悪化または心血管死亡とした。 DAPA-HF試験で無作為化された4744例のうち4742例のフレイル指数(FI)が算出でき、50.4%がクラス1(FI≦0.210;フレイルではない)、33.9%がFIクラス2(FI 0.211-0.310;中等度フレイル)、15.7%がFIクラス3(FI≧0.311;高度フレイル)だった。追跡期間中央値は18.2カ月だった。ダパグリフロジン群の100人年当たりの主要評価項目事象発生率のプラセボ群との差は、FIクラス1が-3.5、FIクラス2が-3.6、FIクラス3が-7.9だった。試験薬の中止や重篤な有害事象の頻度は、FIクラスを問わず、ダパグリフロジンがプラセボを上回ることはなかった。...