切除不能NSCLC、デュルバルマブ＋免疫療法で転帰改善

化学放射線同時併用療法（cCRT）実施後に進行が認められなかった切除不能のIII期非小細胞肺がん患者（NSCLC：ECOG PS 0-1）189例を対象に、抗PD-L1抗体デュルバルマブと抗CD73抗体oleclumabまたは抗NKG2A抗体monalizumab併用の有効性を非盲検第II相試験で検討。患者をデュルバルマブ単剤療法群、デュルバルマブ＋oleclumab併用療法群、デュルバルマブ＋monalizumab併用療法群に割り付けた。 その結果、確定客観的奏効率（ORR）は、デュルバルマブ単剤群が17.9％、oleclumab併用群が30.0％、monalizumab併用群が35.5％だった。プラセボに対する両併用群の無増悪生存期間（PFS）が良好で（ハザード比：oleclumab群0.44、95％CI 0.26-0.75、monalizumab群0.42、0.24-0.72）、12カ月無増悪生存率も高かった（oleclumab群62.6％、95％CI 48.1-74.2、monalizumab72.7％、58.8-82.6、デュルバルマブ単剤群33.9％、21.2-47.1）。...