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血液型でがん関連VTEリスク予測できるか

2022年5月10日  専門誌ピックアップ

がん患者1708例を対象に、ABO式血液型が静脈血栓塞栓症(VTE)リスクに及ぼす影響を前向きコホート研究で検討(CATS試験)。追跡期間中央値は24カ月で、VTE発生率は8.8%だった。 その結果、追跡開始3カ月時点では非O型とVTEリスクに関連が見られなかったが(部分分布ハザード比1.00、95%CI 0.60-1.67)、3カ月以降は非O型にVTEリスクの上昇が見られた(同1.79、1.12-2.85)。血栓リスクが低度ないし中等度のがん種では、非O型でVTEリスクの上昇が見られたが(同1.73、1.09-2.73)、血栓リスクが極めて高い膵臓がん、胃食道がん、脳腫瘍では関連が見られなかった(同0.94、0.55-1.61)。第VIII因子で調整すると、非O型とVTEリスクの関連は減弱した。...