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単純虫垂炎の保存的治療、抗菌薬使用の優越性認められず

2022年5月11日  専門誌ピックアップ

CTで確定した急性単純性虫垂炎の成人患者66例(平均年齢37.5歳)を対象に、抗菌薬を用いた治療(ertapenem静注後にレボフロキサシンおよびメトロニダゾールの経口投与)の抗菌薬を用いない治療に対する優越性を無作為化プラセボ対照試験で検討(APPAC III試験)。主要評価項目は治療成功(虫垂炎切除術を施行せず10日以内の退院と定義)とした。 その結果、治療成功率はプラセボ群87%、抗菌薬群97%で、臨床的な差は10%となり、統計的な差は認められなかった(片側のP=0.142)。疼痛スコア、合併症、入院期間、職場復帰などの副次的評価項目については両群同等だった。...