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世界の2人に1人に頭痛性疾患

2022年5月11日  専門誌ピックアップ

頭痛性疾患の有病率に関する文献357件で記述的レビューを実施し、世界の頭痛有病率を推定。世界疾病負担研究(GBD)との比較で、時間的傾向および地理的差異を検討した。方法論的因子の有病率推定値に対する影響も解析した。 その結果、世界の有病率推定値は、活動性の頭痛性疾患が52.0%、片頭痛が14.0%、緊張型頭痛が26.0%、15日/月以上の頭痛が4.6%だった。GBD 2019との比較で、片頭痛および緊張型頭痛の推定値は同程度で、頭痛全体ではGBD 2019より高かった。毎日、世界の人口の15.8%が頭痛を発症していた。多重線形回帰分析で、有病率推定値の差異への方法論的因子の寄与は30%未満で、寄与因子は発行年、標本数、疑い診断を含めるかどうか、サンプリング方法などだった。一連の因子を考慮した後、片頭痛有病率推定値の経年的増加および全頭痛有病率推定値の地域差が認められた。...