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難治性黄斑孔、FSL切開の水晶体嚢移植で長期転帰良好

2022年5月12日  専門誌ピックアップ

大学病院1施設で難治性黄斑孔患者3例3眼を対象に、フェムト秒レーザー(FSL)で円形に切開した自家水晶体前嚢(ALC)の黄斑孔への移植の長期転帰を前向き介入試験で検討した。 各症例の試験前の最小径はそれぞれ887μm、1079μm、1180μm、最大径は1260μm、1213μm、1350μmだった。高度近視眼2眼に後部ぶどう腫が見られ、前手術件数は2±1件だった。1年以内の安定した移植ALCにより黄斑孔3個の閉鎖が得られた。全眼が遠見最高矯正視力(BCVA)の0.3logMAR以上改善を達成した。3例ともエリプソイドゾーン(EZ)および外境界膜(ELM)障害が減少したが、正常な状態には到達しなかった。有害事象の発現は見られなかった。...