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CD19 CAR-T療法後の血液毒性、関連因子を特定

2022年5月13日  専門誌ピックアップ

第I/II相臨床試験(NCT01865617)でCD19標的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法を受けた患者173例を対象に、血液毒性の関連因子を後ろ向き解析で検討した。 その結果、CD19 CAR T細胞療法実施後28日時点の好中球数回復の累積発生率は81%、血小板数の累積発生率は75%だった。最終追跡時、9%で好中球減少症、14%で血小板減少症が持続していた。サイトカイン放出症候群(CRS)重症度増加が血小板数減少の独立した予測因子で、リンパ球枯渇前の血小板数低値が好中球数減少および血小板数減少の独立した予測因子だった。CRS関連のサイトカインを含めた多変量モデルの解析で、インターロイキン-6の血清ピーク値の高値に28日時点の細胞数減少との関連、形質転換増殖因子β1の血清値高値に細胞数増加との関連が認められた。...