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修復困難な腱板断裂にはInSpaceバルーン併用よりデブリ単独

2022年5月14日  Lancet

修復困難な肩回旋筋腱板断裂患者117例を対象に、肩峰下スペースを確保するための手術用デバイスInSpaceバルーン(米Stryker社製)の有効性を群逐次アダプティブデザインの二重盲検無作為化比較試験で検討(START:REACTS試験)。61例をデブリードマン単独群、56例をデブリードマン+InSpaceバルーン群に割り付けた。 1回目の中間解析で事前に設定した中止境界(stopping boundary)に達したため、117例を無作為化した時点で募集を中止した。114例(97%)から主要評価項目に定めた12カ月時点のOxford Shoulder Scoreのデータが得られた。平均スコアは、デブリ単独群に34.3点に対し、デブリ+InSpaceバルーン群では30.3点(アダプティブデザインで調整後の平均差-4.2点、P=0.037)だった。...