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眼圧測定時のエアロゾル発生量、関連因子を特定

2022年5月14日  専門誌ピックアップ

非接触眼圧計(NCT)による眼圧測定時の涙液層からのエアロゾル発生状況を前向き実験的研究およびヒト試験で検討。実験的研究では、考案したモデルマネキンを使用し、圧縮空気と眼圧がエアロゾル発生に及ぼす影響を評価した。健康被験者20例を対象としたヒト試験では、エアロゾルを可視化した眼圧測定の動画を分析し、眼圧測定後5秒間で生成されたエアロゾル粒子の数を測定した。 その結果、実験的研究とヒト研究で、NCT使用中のエアロゾル発生が確認された。実験的研究では、NCTの圧縮空気圧を20mmHgおよび40mmHgに設定した場合のエアロゾル発生量は、低眼圧(5mmHg、P=0.0159)の方が高眼圧(25mmHg、P=0.0079)より有意に高かった。低眼圧眼と高眼圧眼ともに、圧縮空気圧とエアロゾル粒子数に有意な正の相関が認められた(P<0.001)。ヒト試験では、圧縮空気圧を40mmHgに設定した場合のエアロゾル発生量は、測定前に点眼薬を使用した眼の方が使用しなかった眼より有意に高かった(P=0.047)。...