NT-proBNPの心不全リスク評価に性別や人種が影響
性別および人種に基づく分類別に見たN末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)濃度と心不全(HF)または死亡リスクの関連を前向き長期縦断疫学コホート研究で検討(Atherosclerosis Risk in Communities)。試験来院2回目の中年期(1990-92年、1万2750例)、試験来院5回目の高齢期(2011-2013年、5191例)それぞれの時点で心不全を発症していなかった参加者を対象とした。 その結果、来院5回目時点で心不全がなかった参加者の平均年齢は76.0歳、41%が男性、20%が黒人、NT-proBNP濃度中央値は124pg/mLだった。両評価時点ともに、NT-proBNP濃度中央値は黒人男性(来院2回目30pg/mL、5回目74pg/mL)が最も低く、白人女性(それぞれ70pg/mL、154pg/mL)が最も高かった。年齢、収入、学歴、心血管疾患、左心室の機能や壁応力などを考慮しても、NT-proBNP濃度に性別および人種差が認められた。...
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