うつ病のCBT、経頭蓋直流刺激併用で治療効果向上せず

20-65歳のうつ病患者148例を対象に、6週間の認知行動療法（CBT）と経頭蓋直流電気刺激法（tDCS）の併用による効果を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討（PsychotherapyPlus試験）。患者をCBT単独群、CBT＋tDCS群、CBT＋偽tDCS群に割り付けた。主要評価項目は、ベースラインから治療後までのMontgomery-Åsberg Depression Rating Scale（MADRS、高スコアほど重症）スコアの変化量とした。 その結果、各群ともMADRSスコアが平均6.5点減少した。コーエンのd値は－0.90（95％CI －1.43-－0.50）となり、有意な経時的効果が示された。しかし、効果に有意な群間差はなく、グループと時間の有意な交互作用もなかったことから、統計学的に有意な相加効果は示されなかった。試験全体を通して重度有害事象は認められなかった。...