重症脳卒中、早期気管切開で機能的転帰の改善見られず
2022年5月16日
Journal of the American Medical Association
侵襲的換気を受けている重症の急性虚血性または出血性脳卒中患者382例(年齢中央値59歳、女性49.8%)を対象に、早期気管切開の機能的転帰改善効果を無作為化試験で検討(SETPOINT2試験)。患者を無作為化により早期気管切開群(挿管から5日以内、188例)と対照群(人工呼吸器離脱を試みながら10日目以降に必要に応じて標準的な気管切開を実施、194例)に割り付けた。主要評価項目は、6カ月時点の機能的転帰とし、修正Rankin尺度スコア0-4と5-6に2分して評価した。 早期気管切開群の95.2%に挿管から中央値4日後に、対照群の67%に挿管から中央値11日後に気管切開を実施した。早期気管切開群と対照群の6カ月時点で重度障害がなかった(修正Rankin尺度スコア0-4)患者の割合に有意差はなかった(調整オッズ比0.93、95%CI 0.60-1.42、P=0.73)。重篤な有害事象のうち、早期気管切開群の5.0%と対照群の3.4%が気管切開関連だった。...
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