紫外線カットCLで輪部結膜の充血を抑制

5カ国で5年以上コンタクトレンズ（CL）を使用している老眼がない患者210例を対象に、紫外線（UVR）カットCLの長期装用による眼表面の健康状態、焦点、調節能への効果を多施設試験で検討。半数がUVRカットCLを使用し、年齢、性別、視力などでマッチさせた最小限のUVRカット能を備えた対照CL装用者と比較した。 その結果、UVRカットCL群の方が対照CL群より輪部結膜の充血が少なかったが（P＝0.035）、球結膜の充血に差は見られなかった（P＝0.903）。UVRカットCL群に自覚的（8.0±3.7D vs. 7.3±3.3D、P＝0.125）および客観的（F＝1.255、P＝0.285）調節反応の高さが見られたが、有意差はなかった。調節反応時間はUVRカットCL群の方が短かった（P＝0.003）。黄斑色素光学密度（MPOD）に有意差は見られなかった（P＝0.869）。...