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CLLのIR療法、5年転帰もFCR療法より良好

2022年5月17日  専門誌ピックアップ

治療歴がない70歳未満の慢性リンパ性白血病(CLL)患者529例を対象にイブルチニブ+リツキシマブ併用(IR)療法をフルダラビン+シクロホスファミド+リツキシマブ(FCR)による化学免疫療法と比較したE1912試験の長期追跡結果を報告。追跡期間中央値は5.8年だった。 その結果、IR群の無増悪生存率(PFS)中央値がFCR群より高く(ハザード比0.37、P<0.001)、IGHV変異陽性患者(同0.27、P<0.001)とIGHV変異陰性患者(同0.27、P<0.001)ともにIR群の方がPFSが良好だった。IR群のイブルチニブ継続患者(60.5%)は増悪率が低かった。IR群の増悪または死亡による治療中止率は10.5%、有害事象/合併症による治療中止率は21.9%、その他の理由による治療中止率は6.8%だった。増悪以外の理由により治療を中止した患者の治療中止から増悪または死亡発生までの期間中央値は25カ月だった。IR群に総生存期間の持続的改善が見られた(同0.47、P=0.018)。...