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妊娠中の血圧管理、血圧自己測定の効果見られず

2022年5月17日  Journal of the American Medical Association

慢性高血圧または妊娠高血圧の妊婦を対象に、血圧自己測定の効果を非盲検無作為化試験で検討(BUMP 2試験)。参加者450例を無作為化により血圧自己測定群(通常診療に追加、遠隔モニタリング併用)と通常診療群(産前外来で医療従事者が血圧を測定)に割り付けた。母体の主要評価項目は、無作為化から出産までに医療従事者が記録した収縮期血圧の平均値の差とした。 慢性高血圧コホート(平均年齢36歳、登録時の平均妊娠週数20週)では、自己測定群と通常診療群の収縮期血圧平均値に統計学的有意差は認められなかった(133.8mmHg vs. 133.6mmHg、調整平均差0.03mmHg、95%CI-1.73-1.79)、妊娠高血圧コホート(平均年齢34歳、登録時の平均妊娠週数33週)でもほぼ同じ結果(137.6mmHg vs. 137.2mmHg、調整平均差-0.03mmHg、95%CI-2.29-2.24)。重篤な有害事象が、自己測定群で8件(各コホート4件)、通常診療群で3件(慢性高血圧コホート2件、妊娠高血圧コホート1件)発現した。...