心血管リスク高い患者は脂質異常症薬の併用が有益

最大耐量のスタチン投与中またはスタチン不耐性の成人患者に対するエゼチミブとPCSK9（プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型）阻害薬併用の心血管転帰改善効果を系統的レビューとネットワークメタ解析で検討。スタチン使用中の8万3660例でエゼチミブとPCSK9阻害薬を評価した無作為化比較試験14件を組み入れた。 その結果、スタチンへのエゼチミブまたはPCSK9阻害薬の追加により、非致命的心筋梗塞（相対リスク：エゼチミブ0.87、95％CI 0.80-0.94、PCSK9阻害薬0.81、0.76-0.87）および非致命的脳卒中（同0.82、0.71-0.96および0.74、0.64-0.85）が減少したが、全死因死亡および心血管死の減少は見られなかった。心血管リスクが高い患者および非常に高い患者でもほぼ同じ結果だったが、心血管リスクが中程度および低度の患者ではMIおよび脳卒中に対する便益はほとんど認められなかった。...