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ICIの神経系有害事象リスクは化学療法より低い

2022年5月18日  専門誌ピックアップ

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と他の薬剤またはプラセボを比較した第IIまたは第III相無作為化臨床試験39件(対象計2万3705例)の系統的レビューとメタ解析を実施し、ICI使用による神経系有害事象リスクを検討した。 その結果、対象とした試験全体の神経系有害事象リスクは、ICI群の方が対照群(化学療法、標的療法、ワクチンなど)より低く(リスク比0.59、95%CI 0.45-0.77)およびICIと化学療法を比較した無作為化試験でもICI群の方が低かった(同0.22、0.13-0.39)。ICIとプラセボを比較した無作為化試験では、全体の神経系有害事象リスクはICI群の方が有意に高かった(同1.57、1.30-1.89)。末梢神経障害(同0.30、0.17-0.51)および味覚異常(同0.41、0.27-0.63)のリスクはICI群の方が有意に低かった。...