1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児期に虐待経験あると多発性硬化症リスク上昇

小児期に虐待経験あると多発性硬化症リスク上昇

2022年5月18日  専門誌ピックアップ

ノルウェーのNorwegian Mother, Father and Child cohort studyに参加する女性を対象に、小児期の情緒的、性的または身体的な虐待への曝露と多発性硬化症(MS)発症との関連を全国前向きコホート研究で検討。自己記入式質問票による評価で、1万4477人が小児期の虐待経験を報告し、6万3520人は虐待経験がないと報告した。追跡期間中、300例にMSの発症が確認された。 その結果、MS発症者の24%に虐待歴があったのに対し、MS非発症者では19%だった。MS発症リスク上昇に性的虐待(ハザード比1.65、95%CI 1.13-2.39)と情緒的虐待(ネグレクト、同1.40、1.03-1.90)の関連が認められた。3種類中2種類の虐待への曝露(ハザード比1.66、95%CI 1.04-2.67)または全3種類の虐待への曝露(同1.93、1.02-3.67)により、リスクはさらに上昇した。...