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膵切除後の患者、アプリによる合併症早期発見で転帰改善

2022年5月18日  Lancet

オランダで膵切除術を施行した患者1748例を対象に、術後合併症の早期発見および治療を目的とした集学的なアルゴリズムに基づくケアの有効性を全国非盲検stepped-wedgeクラスター無作為化試験で検討。このアルゴリズムを実装したスマートフォンアプリを使用して、腹部CT、放射線ドレナージ、抗菌薬開始、腹部ドレーン抜去などの時期を決定した。 その結果、アルゴリズムに基づく治療群の主要評価項目(侵襲的介入が必要な出血、臓器不全、90日以内の死亡の複合)発生率が対照の通常ケア群より低かった(8% vs. 14%、調整後リスク比0.48、95%CI 0.38-0.61、P<0.0001)。アルゴリズムに基づく治療群の方が、介入が必要な出血(リスク比0.65、0.42-0.99、P=0.046)、臓器不全(同0.35、0.20-0.60、P=0.0001)および90日死亡(同0.42、0.19-0.92、P=0.029)が通常ケア群より少なかった。...