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子宮鏡下不妊手術の有効性、腹腔鏡下手術に劣らず

2022年5月19日  専門誌ピックアップ

米メディケイド請求データを用いて、子宮鏡下または腹腔鏡下不妊手術の有効性を後ろ向きコホート研究で比較。対象は子宮鏡下手術5906例、腹腔鏡下手術2万3965例とし、主要評価項目を請求データで確認された不妊手術後の妊娠とした。 その結果、子宮鏡下手術施行女性の4.74%および腹腔鏡下手術施行女性の5.57%に術後の妊娠が確認された。妊娠の粗発生率は子宮鏡下手術の方が腹腔鏡下手術よりも高かったが(100人年当たり3.26件 vs. 2.61件)、傾向スコアで重み付けした調整後発生率比は1.06(95%CI 0.85-1.26)だった。術後13-24カ月の妊娠は子宮鏡下手術の方が少なく(調整後発生率比0.63、95%CI 0.45-0.88)、それ以降は統計的有意差がなかった。術後5年累積妊娠率は子宮鏡下手術の方が低かった(100人年当たり6.26件 vs. 7.22件、調整後リスク比0.76、95%CI 0.62-0.90)。...