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心筋梗塞の治療、高所得6カ国で大きな差

2022年5月19日  British Medical Journal

高所得6カ国(米国、カナダ、イングランド、オランダ、イスラエル、台湾)で、2011-17年にST上昇型(STEMI)または非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)のため入院した患者(66歳以上)の治療と転帰を後ろ向き横断コホート研究で比較した。 結果は、各国で大きな差が見られた。2017年のSTEMI入院患者に対する経皮的冠動脈形成術(PCI)施行率は36.9%(イングランド)から78.6%(カナダ)だった。NSTEMI患者に対する入院90日以内の冠動脈バイパス術施行率は、オランダ(3.5%)が最も低く、米国(11.7%)が最も高かった。STEMIによる入院後1年以内の死亡率は、18.9%(オランダ)から32.3%(台湾)だった。平均入院日数は、オランダおよび米国(5.0日、5.1日)が最も短く、台湾(8.5日)が最も長かった。30日再入院率は、台湾(11.7%)が最も低く、イングランド(23.1%)が最も高かった。...