60年で米国人の平均余命増加、ASCVD残存生涯リスク低下
1960-2018年のフラミンガム研究データを用いて、アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)発症の残存生涯リスク(remaining lifetime risk:RLR)の経時的傾向を検討。1960-79年を第1期、1980-99年を第2期、2000-18年を第3期として比較した。3期間31万7849人年の観察期間(女性56%、白人94%)で4855例が死亡した。 その結果、59年間で男性の余命は10.1年、女性では11.9年増加した。ASCVD事象件数は第1期(9万1330人年)1085件、第2期(10万7450人年)1330件、第3期(11万9069人年)775件だった。初回ASCVD事象発生時の平均年齢は第1期より第3期の方が男性で8.1歳、女性で10.3歳高かった。45歳からのRLRは第1期43.7%、第3期28.1%(P<0.0001)、女性では36.3%、26.5%(P<0.001)、男性では52.5%、30.1%(P<0.001)となり、一貫して第1期より第3期の方が少なかった。BMI、血圧、コレステロール、糖尿病、喫煙、フラミンガムリスクスコア群の層別化解析でも、...
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