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乳がんRTの毒性、多くが見逃されている

2022年5月20日  JAMA Oncology

乳腺腫瘤摘出術後に放射線治療を受けた乳がん患者1万3725例を対象に、医師によるRT実施中の症状の認識をコホート研究で検討。9868例の患者報告転帰(PRO)質問票を用いた4つの症状(疼痛、そう痒、浮腫、倦怠感)の評価と医師の有害事象共通用語規準(CTCAE)による評価を比較した。 その結果、患者が報告した中等度または重度の疼痛の30.9%、頻発するそう痒の36.7%、頻発する浮腫の51.4%、著しい疲労の18.8%が医師に認識されていなかった。重要な症状を報告した5510例のうち2933例(53.2%)の症状が認識されていなかった。 症状見逃しの独立の関連因子に、若年(60-69歳に対するオッズ比:50歳未満1.35、95%CI 1.14-1.59、P<0.001、50-59歳1.19、1.03-1.37、P=0.02)、人種(白人に対するオッズ比:黒人1.56、1.30-1.88、P<0.001、他の人種または民族1.52、1.12-2.07、P=0.01)、通常分割照射(オッズ比1.26、1.10-1.45、P=0.002)、男性医師(同1.54、1.20-1.99、P=0.00...