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多発性骨髄腫のERd療法、新規診断例でPFS改善見られず

2022年5月21日  Lancet

新たに多発性骨髄腫の診断を受けた造血幹細胞移植(HSCT)適応外の患者748例(年齢中央値73.0歳、75歳以上39%)を対象に、レナリドミド+デキサメタゾン(Rd)療法にエロツズマブを追加した3剤併用(ERd)療法の効果を非盲検多施設共同無作為化第III相試験で検討(ELOQUENT-1試験)。患者を無作為化によりERd群とRd群に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)とした。 最短65.3カ月の追跡期間で、無増悪生存期間の中央値に群間差は認められなかった(ハザード比0.93、95.71%CI 0.77-1.12、層別化Log-rank検定によりP=0.44)。発現頻度の高いグレード3-4の治療関連有害事象は、好中球減少症だった(ERd群17% vs. Rd群21%)。ERd群の5例(1%)およびRd群の4例(1%)が死亡し、死因に試験薬による毒性が報告された。...