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ASD患者の大多数が成人期に仕事や趣味などに従事

2022年5月21日  専門誌ピックアップ

日本の出生コホート研究(横浜市北部で1988-96年に出生した3万1426例)に参加し、7歳までに自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断を受けた278例を対象に、心理社会的転帰を長期追跡調査で検討。170例から調査協力の同意が得られた。 その結果、成人期(平均年齢25歳)の心理社会的転帰は、13.7%が極めて良好、25.0%が良好、31.0%がまあまあ良好、25.6%が不良、4.8%が極めて不良だった。大多数が仕事や学業(96.4%)、スポーツ(82.1%)、余暇活動や趣味(98.8%)に従事し、家事やセルフケアをしている人の割合は一般集団と同程度だった。5歳時の知能指数(IQ)50未満だと50以上より転帰が有意に不良だった。IQ 50以上では、転帰とIQに有意な関連は認められなかった。...